デボラ・カー(1921〜2007)と言う女優の存在を意識したのはF・サガン原作、オットー・プレミンジャー監督作品「悲しみよこんにちは」(1957)でジーン・セバーグ演じるヒロイン、セシルの亡き母の友人アンヌを演じたあたりだったが、父レイモン(演じるはボクの苦手なデヴィッド・ニーヴンだった…)との再婚話が持ち上がるや、アンヌのセシルに対する母親然とした態度が演技とは言え(と言うか上手かったからなんだけどね)、鬱陶しく感じられ、以後デボラ・カーに対しては苦手意識を持ってしまった。それが後にフレッド・ジンネマン監督「地上(ここ)より永遠に」(1953)のヒロイン、人妻カレン役の妖艶な美貌にノックアウトを喰らい、以来、デボラ・カーに開眼したボクなのでありました。
↧